朝5時半、外はどんより曇り空。 温度計を見たら、湿度はまさかの92%。 「あ、今日はパンがむずかしい日だな」——出勤前に、そう思わずつぶやいてしまいました。
でも、こういう日ほどコツがはっきり見えてくるもの。 今日は、じめじめした朝に焼いたアップルパイと桃(もも)クリームパンを例に、”湿度の高い日のパン作り”をゆるっとお話しします。

この記事でわかること
- 湿度が高い日、パン作りで実際に起きること
- デニッシュ(アップルパイ)をサクッと焼くコツ
- アイシングがベタつかないようにする方法
- おうちでもできる、かんたん湿気対策
まずは今日の天気データから
今朝の数字はこんな感じでした。

- 気温:約21℃(室内21.6℃/屋外21.4℃)
- 体感温度:22.7℃
- 湿度:92%
- 風速:17km/h
- 天気:曇
気温はそこまで高くないのに、湿度だけがぐっと高い。 実はこれ、パン職人にとってはいちばん気をつけたい”梅雨の顔”なんです。
ポイント 湿度が高い日は、生地もフィリングも「水分を抱えやすい」状態。 気温よりも湿度をチェックするクセをつけると、失敗がぐっと減ります。
湿度92%の日、パン作りで起きること
かんたんに言うと、空気中の水分がパンにまとわりつくイメージです。
具体的には、こんなことが起こりやすくなります。
- 生地がベタついて、まとまりにくい
- 発酵が思ったより早く進む
- 焼き上がりの表面がしっとり(=サクサク感が出にくい)
- アイシングやチョコが乾きにくい
つまり、「乾かしたいもの」ほど苦戦する日ということですね。
デニッシュ(アップルパイ)をサクッと焼くコツ
まずはこちら、りんごをのせたデニッシュのアップルパイ

デニッシュの命は、なんといっても層のサクサク感。 でも湿度が高い日は、この層がへたりやすいんです。
そこで意識しているのが、次の3つ。
① バターを冷たいままキープする 折り込みバターがゆるむと層がつぶれます。作業は手早く、生地が温まってきたら一度冷蔵庫へ。
② 発酵を”少し早め”に切り上げる 湿度が高い日は発酵が進みやすいので、いつもの感覚よりワンテンポ早くオーブンへ。
③ 焼き色はしっかりめに 中までしっかり火を通して水分を飛ばすと、サクッと感が長もちします。
注意 過発酵になると、せっかくの層がぺたんこに。 「まだいけるかな?」で待ちすぎないのが、梅雨の鉄則です。
アイシングがベタつく問題(桃クリームパン)
続いて、ピンクの生地がかわいい桃(もも)クリームパン。 上に白いアイシングとカラースプレーをのせています。

見た目は華やかですが、湿度92%の日、アイシングはなかなか乾きません。 乾かないと、表面がベタッとして、スプレーの色もにじみやすくなります。
対策はシンプルに2つ。
① アイシングは少しかために作る 水分をひかえめにして、ゆるくなりすぎないように。
② 風を当てて乾かす 自然乾燥に頼らず、扇風機やエアコンの風をやさしく当てると、表面が早く落ち着きます。
ポイント スプレー(トッピング)は、アイシングが半乾きのときにのせると、 にじまず、ポロッと落ちにくくなります。
おうちでもできる、かんたん湿気対策
お店だけでなく、家庭のパン作りでも使える工夫をまとめました。
- エアコンや除湿機で、作業する部屋の湿度を下げる
- 粉や打ち粉は少なめから。足りなければ足す
- 発酵は時間ではなく、生地の状態で見る
- 焼き上がりは網の上でしっかり冷ます(蒸れ防止)
とくに最後の”網で冷ます”は、地味だけど効果大。 底が蒸れてベチャッとなるのを防いでくれます。
まとめ
湿度92%の朝に焼いた、アップルパイと桃クリームパン。 今日のポイントをおさらいすると——
- 気温より湿度をチェックする
- デニッシュは手早く・早めに焼き上げ・しっかり焼き色
- アイシングはかために作って風で乾かす
- 焼いたら網でしっかり冷ます
天気が変われば、パンとの向き合い方も少し変わる。 その日その日のコツを見つけるのが、私はけっこう好きなんです。
じめじめした季節も、こうやって小さな工夫を重ねていけば大丈夫。 今日もおいしいパンが焼けますように🍞
(この記事の内容は、家庭でのパン作りの参考としてお楽しみください。分量や時間は環境によって変わります。)

コメント